遺伝子検査とは何か?①未来の肥満・ハゲがわかる!

※ こちらの記事は現役の医大生に書いてもらいました。

巷で話題の遺伝子検査。

遺伝子検査によって何がわかるのか、
なるべく網羅して紹介していきます。

1自分の体質がわかる

これは、貴方自身が生きていく上で、
将来的にどんな病気になりやすいのか、
あるいは肥満・肌の強さ・毛髪量・身長といった
体質の特徴がわかるということです。

以下に例を挙げていきます。

肥満になりやすさがわかる

遺伝子検査によって、
自分が太りやすい体質なのかがわかります。

太りやすい体質になる遺伝子には二つあります。

一つ目ですが、
人間の遺伝子の中には、
UCP1というたんぱく質を作る遺伝子があります。

このUCP1というたんぱく質は、
脂肪細胞の中にあって、
脂肪を燃焼させるときに働くたんぱく質です。

このUCP1に関する
遺伝子の調子が悪いと肥満になりやすいのです。

これを遺伝子検査によって
判別することができます。

二つ目です。
β3アドレナリン受容体を記録する遺伝子です。

アドレナリンって聞いたことがありますよね?

ピンチや緊張したときに出るあのホルモンです。

アドレナリンは緊張時や運動時に
脂肪を燃やしてくれますが、
これに異常があると
脂肪が燃えにくいからだに
なってしまいます。

ハゲになりやすいかがわかる

ハゲになりやすい遺伝的な理由は
2つあると言われています。

一つめは、
アンドロゲン(男性ホルモン)受容体です。

男性も女性も、
この男性ホルモン受容体を身体の中に持っていますが、
その受容体の感受性が、
人によって違うのです。

例を挙げると、
血液中に100の男性ホルモンがあるとして、
ある人の感受性が50%、
別の人の感受性が20%だったら、
男性ホルモンの受ける影響は前者で50、
後者で20になるのです。

男性ホルモンは、
脱毛を促進させます。

よって男性ホルモン受容体の感受性が高い人ほど
ハゲやすいということになりますね。

ちなみにこの男性ホルモン受容体の感受性は、
母親由来だとされています。

人間の遺伝子には性別を決める遺伝子があって、
XとYがあります。

男ならXY、
女ならXXです。

高校の生物で習った人もいるかもしれません。

男性ホルモン受容体の感受性を決める遺伝子は、
Xの方にあります。

もし記事を読んでいる貴方が男ならば、
貴方のXは母親由来なのです。(Yは父親由来)

よって、貴方のハゲやすさは、
母方の遺伝によるものです。

貴方の母方のお祖父ちゃんはいかがでしたか?

もう一つのハゲに関わる遺伝子に、
5αレダクターゼという
体内酵素を作る遺伝子があります。

5αレダクターゼは、
テストステロンという
男性ホルモンを活性化させる酵素です。

おさらいになりますが、
テストステロンをはじめとした男性ホルモンは、
ハゲを促進します。

よって男性ホルモンを活性化させる5αレダクターゼも、
ハゲの促進に一役買っているのです。

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