絶対に女性にしかわからない! 月経にまつわる、憂鬱や体調不良を和らげる方法

何年か前にとある男性芸能人が、
女性になれたら経験したいことは何ですか?

という質問に、
「生理痛を経験してみたい」と答え、
笑っている姿をテレビで見て、
イラッとした記憶がいまだに消えません。

男性には絶対に分かってもらえない一番の悩みは、
女性にしか来ない月経関連の問題ではないでしょうか?

中学生位から体育の水泳や運動を、
月経を理由にお休みする女子は、
数名必ず見受けられましたね。

水泳は生理の時に休むのは当たり前でしょうが、
運動の時間を休む時、
生理痛がない女子に理解されず、
冷たい視線が集まり辛い思いをした人も
いるのではないでしょうか?

時代は進み、
現代では生理痛が酷いという理由で
仕事を休む事も、
昔よりは許されてきているようですが、
まだまだその理解は深くはありません。

月経とは生理痛の痛みだけではなく、
多くの問題を抱えています。

20代後半から30代の方に多くなっていく
『月経前症候群』というものがあることを、
ご存知でしょうか?

これは男性のみならず、
女性の認知度もそんなに広がっていません。

自分が『月経前症候群』を起こしているのに、
それに気づかないで苦しむケースもあるといいます。

まず『月経前症候群』とはいったい何なのか、
ご説明いたしましょう。

1『月経前症候群』について

『月経前症候群』とはまたの名を
『PMS(Premenstrual Syndrome)』と呼ばれています。

この症状は、
生理が始まる2週間前後より見られる、
身体や心の不調を言います。

『月経前症候群』を発症する原因については、
まだ明確なメカニズムは立証できていませんが、
黄体期(排卵後)の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が
急激な変動を起こすことがかかわっていると考えられています。

なんと無自覚な女性も多いので、
実はこの症状を持つ人は1300万人以上いると推定されています。

では自分はどうなのか、
簡単に自己診断してみましょう。

2『月経前症候群』の主な症状

まず、月経が来る2週間前から
月経が来た日までの自分を思い出してみましょう。

以下の症状が思い当たる人は、
『月経前症候群』の可能性があります。

【主なカラダの症状】
・乳房のハリや痛みを感じる
・顔や手足のむくみが酷くなる
・肩こりが酷くなる
・眠気が取れない、朝が起きられない
・寝つきがわるい
・便秘が起こる。または酷くなる
・下痢がおこる。または酷くなる
・片頭痛が起こる
・吐き気がする
・にきびができ始める
・食欲増進など

【主な心や精神的な症状】

・意味も解らずイライラする
・集中ができない
・憂うつになりやる気が出ない
・興奮する。怒りっぽくなる
・小さなことでも不安が高まる
・とにかく1人でいたくなる
・仕事の能率がとても低くなるなど

これだけ見ていくと、
まるで更年期障害と似ているように見受けられますが、
婦人科の医師に以前相談したところ、
この『月経前症候群』と『更年期障害』は違うものだから、
安心しなさいというアドバイスを頂きました。

しかし、毎月1回くる月経の度に、
『月経前症候群』と『生理痛』を
毎回味わうのは苦痛でしかありません。

また毎月一回イライラしていたら、
それこそ対人関係や仕事での信用問題に
かかわる大きな問題に発展しかねません。

どうにか少しでも緩和する方法はないかと、
調べてみました。

3『月経前症候群』を緩和させる方法

①不規則な生活習慣をただす。

早寝早起きや、
十分な睡眠時間を心がけましょう。

そしてバランスの取れた食生活を
心がけることが大切です。

②カフェインが入っている飲み物は極力避けよう。
カフェイン入りドリンク:コーヒー、紅茶、緑茶、栄養ドリンク等
(神経を過敏にさせたり興奮させる作用があるり、水分を排出する効果が強いのでご注意を!)

③ビタミンB6、カルシウム、マグネシウムを意識して食べる。
お勧め食品:かつお、レバー、ナッツ類、海藻類等
(イライラや情緒不安定になる気持ちを和らげてくれる食品とされています。)

④植物エストロゲンと称される女性ホルモンに似た働きをしてくれる、イソフラボンを豆腐や豆乳から、積極的に摂取することを心がける。

⑤神経伝達物質の代謝をよくしてくれるビタミンEを摂取する。ブロッコリーやアーモンドに含まれている。

⑥ストレスをためないようにする。
ストレスをためてはいけないと言われても、
好んでストレスをため込む人はいないでしょう。

そんな方のために、
⑦を実践してみてはいかがでしょうか?

⑦有酸素運動を心がけよう
ストレスをためてしまう環境は変えられなくても、
身体を動かすことによって吐き出していくことが大切です。

有酸素運動を心がけている人と、
全くしていない人に調査したところ、
有酸素運動を週に三回程度、
軽いランニングやウォーキングを行っている人のほうが、
発症例が少ないという結果があります。

以上のことを見てみると
『月経前症候群』とは、
一種の生活習慣病のようにも取れますね。

毎月悩まされている人は、
ぜひとも試してみてはいかがでしょうか?

しかしこれを試しても一向に改善されないときは、
婦人科への受診をお勧めいたします。

女性のホルモンバランスだけではない、
重大な問題が隠れているかもしれませんので、
侮らずに病院へ行きましょう。

4生理の辛さを和らげる方法

『月経前症候群』がある人もない人も、
生理が重い人と軽い人はいます。

毎月生理が来ることを
憂鬱に思ってしまう方の対処法も
まとめてみましょう。

①生理が始まる予定の数日前より、塩分が多くふくまれる食品やアルコール、カフェイン、砂糖を多く含む食品の摂取を減らすようにしましょう。

『月経前症候群』と同じようにカフェインは
体内から水分の排出を促す作用が強く、
症状が強くなる可能性があります。
毎朝コーヒーを飲んでいる方は、
それを野菜ジュースやフレッシュジュースに変えてみたりすると、
効果的かもしれません。

②十分な水分補給を行うようにしてください。
しかし上記のようにカフェイン入りはよくないので、
緑茶や紅茶ではなく、
ミネラルウォーターや
さ湯などで補給を心がけましょう。

③お風呂の湯船にしっかりとつかること。
身体全体を温めることにより、
筋肉をほぐしていくことが大切となります。

④運動や、リラクゼーション、趣味を充実させることも大切です。
激しい運動ではなく、
リラックスできる、
軽いウォーキングや柔軟体操、
ヨガ等で体の緊張をほぐすことと、
好きなことをして心の緊張をほぐすことも大切です。

まとめ

女性にしかわからない、
月経に関する悩みではありますが、
同じ女性でもその症状の違いの幅は広く、
理解しあえる問題ではないかもしれません。

だからこそ自分の身体のことは自分で管理し、
少しでも楽しい時間を過ごせるように
改善していくことが大切になっていくことでしょう。

また上記に挙げた改善方法は、
月経の問題だけではなく、
生活習慣病とされる
様々な病気の発病の予防の効果もあります。

どうしても不規則な生活を送ってしまう
現代の社会の循環の中で、
より自分らしく存在するための基本は、
健康であることです。

月経の悩みは、
体調不良、心のバランス、肌の不調など、
それだけではない沢山の弊害を持っています。

今すぐできることから、
心がけて生活習慣の改善に努めていきましょう。

ライフスタイルを変えることが、
女子力向上につながり、
毎月避けることのできない
月経の憂鬱さを和らげてくれるかもしれませんよ。

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