
女性は思春期になると、
自分の汗の匂いや体臭がとても気になっていくもの。
その時期から、
デオドラントや香水を使い始める女性も多い事でしょう。
そして自分の父親のオヤジ臭が不快になり、
満員電車の加齢臭も気持ち悪く感じ、
そんな理由で女性専用車両を選ぶ方も多いはず。
しかし自ら発する匂いのメカニズムを知ると、
その感覚が変わるかもしれませんよ?
匂いが今まで、
辿りつけなかった運命の相手を探す
一つの手がかりとなる可能性があります。
1.匂いが示す本当の意味
年齢を重ねると強くなっていくとされている体臭ですが、
その大本を調べていくと、実に色んな種類があります。
汗の匂い、
ホルモンバランスからくるフェロモン臭、
加齢臭、老廃物臭等、
その複合で匂いは変わってきます。
まず、加齢臭は年を重ねるごとに、
衰えていく体の内部からくる毒素の排出や、
たばこ、コーヒー、お酒、食生活など、
生活習慣が出てくる場合が多く考えられます。
つまり毒素がメインになるので、
好まない人が多い事も納得できます。
しかし、臭い=汚いわけではありません。
どんな人間も、年を重ねていくものです。
自分だって年を重ねていけば、
どうなるかは誰にも解りません。
若い頃から体内環境を気を付ける事が、
不快臭出さない身体をつくる
最も一番効果のある方法ですが、
なにも自分の注意だけで絶対とは言い切れません。
匂いとは時に身体の不調のSOSの場合もあるからです。
今話題になってきている、
ガンの匂いを判別する犬など、
病を早期発見できる合図の可能性も
あるのが体臭と言えるでしょう
女性の中には、
男性の汗の匂いが好きという方も多くいらっしゃいます。
時には自分の彼氏の、
使ったシャツや枕の匂いを嗅ぐなんて、
人もいるとか?
男性の汗の匂いとは、
まさしく身体からのフェロモンによる
アピールだと考えられます。
これも誰の汗でもいいわけではなく、
イケメンならとか、
自分の彼氏ならなど注意書きがつくかもしれませんが、
容姿ありきという見解自体は、
本能ではなく理性が
そう思っているだけの事なのです。
実は、汗の匂いの好みも様々で、
匂いで遺伝子的に相性がいい相手なのか
判断できるという説があるのです。
MHC 遺伝子(主要組織適合抗原複合体)というものをご存知でしょうか?
これは、免疫情報を受け持っている組織です。
人のMHC遺伝子は、
HLAと呼ばれる臓器移植の際の「相性」を
決める遺伝子群として古くから注目されている
組織で形成されています。
このMHC遺伝子とは、
人間の匂いや容姿に深く関係している
遺伝子と言えるのです。
つまり「相性」のいい相手を見つけるために
五感を動かしてくれる、
恋愛成功遺伝子なのです。
相性のいい相手を見つけるために、
遺伝子が一番重要視しているのは、
『自分と似ていない事』だということをご存知ですか?
若い頃こんな事を言ったことはありませんか?
「パパは臭いから、洗濯物を一緒に回さないでよね!」
実の父親の匂いが苦手というのは、
自分と似ている遺伝子を持つ相手であるからです。
そして一説によれば、
実の父親の匂いを嫌う娘とは、
近親相姦などの問題を未然に防ぐために、
遺伝子に組み込まれた情報などだ
という見解もあります。
つまり近い遺伝子同士とは、
道徳的な禁忌だけではない
遺伝子レベルに刷り込まれた
本能があるという事でしょう。
何故似ている事を好まないのか?
2.最高のパートナーと運命の赤い糸は匂いで解る
人間だけに関わらず、
動物はパートナーに自分とは真逆の遺伝子を求めます。
それは、免疫のバリエーションの多い
子供を授かるためと言われています。
また似ていない事が、
お互いにとっての成長と心の豊かさや、
視野の広さを持った環境を作れるからと考えられます。
つまり自分に似ている匂いを拒絶し、
似ていない匂いを求める習性が備わり、
恋愛感情を動かしていると言えるかもしれません。
匂いレベルの話だけでなく、
五感を通じて相手を感じる事ができるようなるのが、
このMHC遺伝子の力となります。
一般的なイケメンであるか否かより、
自分の好みであるかで判断する事が出来るのです。
そして遺伝子レベルで惹かれた相手とは、
相手からも好かれる可能性は高いはずです。
まさに遺伝子レベルで巡り逢えた赤い糸のお相手は、
匂いで決まると言っても過言ではないかもしれません。
3.どうしても自分の匂いが気になるあなたへ
女性も男性も、
匂いで求め合えた異性に出会うと、
体臭は強くなっていきます。
それもMHC遺伝子の仕業です。
恋に落ち、
相手の事を考える時間が増えるほど、
フェロモンとして匂いが発されます。
しかしそうすることによって、
相手にだけ求められる女性になるように体が働くのです。
つまり色んな異性に言い寄られ、
苦労しないように思いを寄せる相手にだけ
通用する魅力をまき散らすようになっていきます。
でも、匂う女って嫌ですよね?
そういう場合にのみ、
デオドラントや香水をうまく併用するのが
女子力と言えるでしょう。
あえて彼に会う時ではない時は使い、
彼に会うときはあえてシャンプーやボディーソープが
ほのかに匂う程度に抑えて、
自分の体臭を消さないように工夫するのも、
新たな女子力の使い方となります。
いくら体臭が好まれると言っても、
加齢臭の様な毒素系の匂いは
好まれることは絶対にありません。
頭皮の匂いなど、
新陳代謝から排出される匂いには気を付け、
清潔であることは大切ではありますが、
匂いを消しすぎない事に注意しましょう。
4.『恋する』本能は臭覚から
男性は女性より体臭が強いもの。
女性から相手を見つけるのは、
意識を持てば難しい事ではありません。
そして匂いで結ばれた異性とは、
性格や価値観のずれが多少あったとしても、
将来的に理解し合い良き家庭を作れる
パートナーとなっていくはずです。
遺伝子レベルで相思相愛になれる相手なのですから。
特に夜の営みを重ねていけば
一番彼の匂いが自分にとってどうなのかが
明確に解るでしょうし、
触覚や聴覚も満たされ、
まさに五感で相手を感じながら、
その人が運命の相手なのか
確認することはできるでしょう。
人間が情報を得る時の80%は
視覚であると言われています。
しかし脳に直接届く情報のほとんどが
触覚と臭覚だとう研究結果があります。
つまり、容姿だけの好みでは長く続かないが、
臭覚と触覚で感じあえたふたりなら
続く可能性が高いと言えるのではないでしょうか?
人間を生かすのは心臓ですが、
身体を動かし、思考し、
感じる全てを握っているのは脳です。
『恋愛感情』を相手に抱き、発情する。
それは、人間本来が生き物としてもつ、
本質であり本能といえるでしょう。
その本能を否定し、
好みであるか否か以前に、
匂いが受け入れられない人と
結ばれることはないのです。
淡い初恋をしていた学生時代から、
この人が運命の赤い糸で結ばれている相手ならいいのにと、
思い描いたことは誰しもあるはず。
赤い糸は決して目には見えないものです。
きっと、赤い糸は、
遺伝子の中で存在しているのでしょう。
それは誰にも見えない、
匂いという形で、
運命の相手とつながっているはずです。
勿論この理論で行けば、
運命の赤い糸のお相手は一人ではないでしょう。
自分とは遠い遺伝子を持つ相手は、
沢山いるはずです。
その中から自分の匂いを求めてくれて、
自然と求め合えるお相手に
出会えることを願っております。